ボブ・ディラン フランス最高勲章ノミネートで物議

[ 2013年6月6日 15:28 ]

ボブ・ディラン

 米国の国民的ミュージシャン、ボブ・ディラン(72)が、アーティストとしての功績により、フランスの最高勲章にノミネートされた。フィリペティ仏文化・通信相からレジオン・ドヌール勲章の候補として推薦され、17人で構成される評議会によって承認された。

 ただ、今回の決定は物議を醸しており、実際に5月に一度却下されている。政治風刺紙として有名な仏カナール・アンシェネ紙は、却下された理由として、フランスが植民地化していたベトナムで勃発したベトナム戦争にボブが反対していたこと、さらには大麻吸引の疑いがあるからだと辛口コメントを掲載している。

 また、同勲章はナポレオン1世によって制定され、外国人への授与を積極体に行わなかった。
 
 レジオン・ドヌール勲章のジャン=ルイ・ジョルジュラン委員長は仏ル・モンド紙に「評議会は国際的な文化の中心となることを目的としたわが国の伝統を配慮してきました。今回の決定が下されるに至って多くの要素が慎重に考慮された」と話している。

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2013年6月6日のニュース