ユージ 曽祖父が元大統領のドミニカ共和国VS日本を熱望

[ 2013年3月18日 06:00 ]

血縁関係があるドミニカ共和国、日本、プエルトリコ3カ国の中から日本をイチ押し応援するユージ

 侍ジャパンの進撃で列島の注目を集める第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。ただ、芸能界には、複雑な思いで、決勝トーナメント(日本時間18日から)を迎えるタレントがいる。

 米国で16日(同17日)行われた2次ラウンド2組を1位通過したドミニカ共和国をルーツに持つユージ(25)だ。スポニチ本紙の取材に「僕が芸能界で生きていけてるのは、ドミニカの話がウケたから。ドミニカがあってこその僕。正直言って、日本とドミニカの対決はつらい」と心中を明かした。

 曽祖父はドミニカ共和国のアントニオ・グスマン元大統領、祖父はチャールズ・ゴードン元同国駐日大使。こうした家に生まれながら、両親の離婚を境に日本人の母と極貧生活を送り、非行に走った経歴が「ヤンキーセレブ」として人気となっている。

 ドミニカ共和国がプエルトリコに勝ったため、日本と対決するとすれば、19日(同20日)の決勝戦になる。ユージは「もし対決するのなら決勝がいいと思っていた。いい組み合わせになった」と感想。覚悟は決めたようで「もし、お母さんとおじいちゃんがタイマン張ったら、やっぱりお母さんを助けますよ」とユニークな表現で、日本を応援する意思を示した。

 父は米国籍で、映画「トランスポーター2」などに出演した俳優マイケル・ゴードン。父の弟は「プエルトリコ籍で元プロバスケットボール選手と聞いている」(ユージ)といい、4強のうち3カ国とゆかりがある。米国の2次ラウンド敗退には「僕が生まれた国でもあるから悔しかったけど、気が楽になったっていうのが本音。もし米国も4強に入っていたらパニクっていたはず」。17日(同18日)のプエルトリコとの準決勝に臨む侍ジャパンには「プエルトリコはおじさんのために応援してきたけど、容赦なく負かしてほしい」とエールを送った。

 ◆ユージ 米国名トーマス・ユージ・ゴードン。1987年(昭62)9月9日、米フロリダ州生まれ。5歳で両親が離婚し、母親と東京に移住。極貧生活に嫌気がさして非行に走った。02年に子役モデルとして芸能活動を始め、バラエティー番組などで活躍。08年、日本テレビのドラマ「ごくせん」に出演。11年には自伝的小説「ヤンキーセレブ マミーが僕をころしにやってくる」を発売。

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2013年3月18日のニュース