クライヴ・バー 闘病生活の末56歳で死去「素晴らしい人格者」

[ 2013年3月15日 13:08 ]

「アイアン・メイデン」とクライヴ・バー(左下)

 英ヘビーメタルロックバンド「アイアン・メイデン」の元ドラマー、クライヴ・バーが死去したことが分かった。56歳だった。多発性硬化症を患い、長年闘病生活を送っていたが、自宅で眠っているうちに苦しむことなく息を引き取ったと報じられている。

 1979年から1982年にかけて同バンドに在籍。最初の3枚のアルバム「鋼鉄の処女」「キラーズ」「魔力の刻印」でドラムを担当している。

 訃報を受けて同バンドのベーシスト、スティーヴ・ハリス(57)は「とても悲しいニュース。素晴らしい人格者で、アイアン・メイデンがデビューした当時に計り知れない貢献してくれた最高のドラマーだった。クライヴのパートナー、ミミやご家族にお悔やみを申し上げます」と追悼の意を述べている。

 1981年、同バンド加入前にクライヴと共に「サムソン」というバンドに在籍していたボーカルのブルース・ディッキンソン(54)も「クライヴは素晴らしい奴だった。自分の人生をまっとうした男。MS(多発性硬化症)と闘っていた一番暗い最中でさえ、決してユーモアのセンスを無くさなかったし、不遜な大胆さも失わなかった。悲しい日だ。ミミとご家族にお悔やみ申し上げます」と悲しい心情を吐露した。

 多額の治療費が必要で、借金もあった。「アイアン・メイデン」は「クライヴ・バー・MS・トラスト・ファンド」として募金活動を目的としたコンサートを開き、2007年までにクライヴや他の多発性硬化症に苦しむ患者達のために23万5000ポンド(約3380万円)以上もの金額を集め、闘病中のクライヴの生活を助けた。

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2013年3月15日のニュース