あっちゃん“国際女優デビュー”お預け 出演映画製作中止に

[ 2013年2月26日 06:00 ]

前田敦子が出演の日中合作映画「一九○五」が製作中止に

 前田敦子(21)松田翔太(27)らが出演し、今秋公開予定だった日中合作映画「一九○五」が製作中止になったことが25日、分かった。企画・製作の「プレノン・アッシュ」が破産したため。香港出身の世界的スターのトニー・レオン(50)主演の同作は、香港や台湾での公開も予定されており、前田の“国際女優デビュー”が話題になっていた。

 前田の国際デビューが、思わぬ形で幻となった。昨年9月に製作が明らかになった映画「一九○五」の企画・製作を手掛けるプレノン・アッシュ社(東京都港区)が破産。同社と配給を手掛ける予定だった松竹は「大きな期待が寄せられていた作品が製作中止となり、残念です」とコメントを発表した。

 映画は1905年の横浜が舞台で、レオンと松田のコンビに前田が“運命の女”としてからむ設定。日本と台湾で大規模な撮影が予定され、全編の9割で中国語が飛び交う壮大なスケールの物語。海外でも評価の高い黒沢清監督(57)がメガホンを取り、台湾や香港でも公開予定だった。製作が発表された昨年9月、AKB48を同8月に卒業した直後だった前田も「全力で演じ、女優としての素晴らしい経験にしたい」と強い意気込みを見せていた。

 だが、尖閣問題をめぐる日中の関係悪化から、レオンの出演が中国で問題視され、同11月に予定していたクランクインが延期になっていた。開始のメドが立たないことから、プレノン社の資金繰りが悪化。今月20日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。負債総額は6億4300万円という。

 前田はこの日、WOWOWで放送された米アカデミー賞授賞式の生中継番組に出演。都内のスタジオから、米映画の最高峰を競う舞台に熱視線を送った。ジェニファー・ローレンス(22)の主演女優賞受賞には「この若さで、憧れられる女優さんに仲間入りしてるなんて。カッコいい」とコメント。世界的に活躍する同年代の女優に刺激を受けていた。

 終了後も、自身のツイッターで「最高の気分を味わえ、受賞者の皆さんの幸せに包まれる瞬間、テレビ越しでも良い気をもらえた気がします」と興奮をつづったが、自身の国際デビューは次の機会へ持ち越しとなった。

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2013年2月26日のニュース