“ペニオク仕組み知らなかった”ほしの、松金立件見送り

[ 2013年2月9日 06:00 ]

立件が見送られたほしのあき

 入札のたびに手数料がかかる「ペニーオークション」の詐欺事件で、商品を落札できたとする虚偽の記事をブログに書き込んだタレントのほしのあき(35)と、ほしのに書き込みを依頼したグラビアアイドルの松金ようこ(30)について京都、大阪両府警が立件しないと決めたことが8日、府警への取材で分かった。ほしのらは商品を落札できないサイトの仕組みを知らなかった、と判断された。

 入札のたびに手数料がとられるペニーオークションのサイトは、落札者や落札額を意図的に決定できる機能が搭載され、入札しても落札できない仕組みになっていた。昨年12月7日にペニーオークションサイト「ワールドオークション」を運営する男(30=詐欺罪で起訴)らが京都、大阪両府警に逮捕されて問題が表面化した。

 男は調べに、客寄せのために「知人を介して芸能人を紹介してもらい、書き込みを依頼した」と供述。ほしのは10年12月のブログに、男らが運営するサイトで空気清浄機を「安値で落札できた」と書き込んだ。実際には落札しておらず、書き込みを“アルバイト”として松金から紹介され、30万円を受け取っていた。

 京都府警によると、ほしのらは落札できないシステム自体を知らなかったことから、両府警は詐欺容疑には当たらないと判断。また、消費者に虚偽の説明をしたとして軽犯罪法の適用も検討されたが、同法の時効(1年)が成立しており、立件は見送られた。

 ほしのは事件発覚後、公の場に姿を見せておらず、仕事もしていない。ブログでは「軽率な行動をとってしまったことを深く反省しております」と昨年12月と今年1月の2度にわたって書き込み、謝罪。その後、ブログは更新していない。

 また、この問題をめぐっては、タレントの熊田曜子(30)、小森純(27)、お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二(35)らが自身のブログで「虚偽の落札」を書き込んでいたことが判明。今月3日にTBS系生放送番組「サンデージャポン」で小森が謝罪した際には、共演者らからは「罪を軽く考えているのではないか」「会見するべき」などと厳しい声が相次いだ。

 捜査関係者は「ワールドオークションの件の捜査は一応終結した」としており、ほかのタレントの立件の可能性もないとみられる。

 ◇ペニオク詐欺経過

 ▼12年12月7日 京都府警と大阪府警が、ペニーオークション運営者の男らを詐欺容疑で逮捕

 ▼同12日 ほしのがブログに虚偽の落札情報を書き込んでいたことが判明

 ▼同13~14日 綾部、永井、熊田の書き込みが判明

 ▼同15日 小森の書き込みが判明。ブログで謝罪

 ▼同19日 消費者庁の阿南久長官が「芸能人は影響力の大きさを自覚してほしい。法令違反があれば厳正に対処する」とコメント

 ▼同28日 京都地検は運営者の男らを詐欺罪で起訴

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