吉田大八監督「最も僕の色を抑えた作品なのに…」受賞

[ 2013年1月18日 06:00 ]

監督賞を受賞した吉田大八監督

2012年毎日映画コンクール 監督賞

 「桐島、部活やめるってよ」で監督賞に輝いた吉田大八監督(49)は「過去4作で、最も僕の色を抑えた作品なのに…」と驚きの表情を見せた。オムニバス的な原作小説を、大胆に再構成した。ただし「今の高校生の物語で、自分の分からないことが多い。監督のエゴを極力コントロールした」と撮影の日々を振り返る。

 バレー部のスター選手・桐島が部活をやめると言いだし、あらゆる生徒を巻き込んで騒ぎが広がっていく。多くの人の共感を呼び、今も続くロングラン上映に「ガスが充満してボコボコと音を立てる“地下水脈”に火を投げ込んじゃった気分。延々と爆発が続いている。地上で派手な花火が上がるのとも違う感じ」と独特の言い回しで笑顔。してやったりの表情を見せた。

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2013年1月18日のニュース