なぜ山田洋次監督に怒られた?武田鉄矢「分かったのは20年後だった」

[ 2013年1月7日 18:11 ]

黄色いハンカチの前で鏡割りする山田洋次監督(右)と武田鉄矢

 映画「男はつらいよ」シリーズなどで知られる山田洋次監督(81)が7日、監督50周年を記念して創刊された「山田洋次名作映画DVDマガジン」(8日発売)の発表記者会見に俳優の武田鉄矢(63)とともに出席した。

 「名作映画DVD」は1961年の監督デビュー作「二階の他人」以来、80作に渡る山田作品から「男はつらいよ」シリーズを除く26作を厳選。1作品ごとに監督が明かす撮影秘話やロケ地ガイド、公開当時のポスターなどが付き、世界観を掘り下げる。

 山田監督は「色んな映画を僕は作ってきたつもりだけど、振り返れば結局は家族の物語だった」と話し、「僕の映画を見たことない人たち、特に若い人たちに見てもらえる機会がうんと増えれば良いと心から願っている」と創刊を喜んだ。

 創刊号となる「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)で俳優として映画デビューした武田は「演技をするという歴史はあの映画から始まった。走りだしたスタートラインの白線だと思っている。忘れたことは一日もない」としみじみ。「撮影時に監督に怒られたことは覚えている。何で怒ったかが分かったのは撮影が終わって20年後だった」と苦笑いし、「できない僕に、残された宿題のような言葉を解き明かすための長い演じる仕事だった」と監督に感謝した。

 隔週火曜日発売。創刊号は特別価格780円。

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2013年1月7日のニュース