桂文枝がパリで創作落語 笑い、涙の襲名披露

[ 2012年12月9日 06:00 ]

パリで襲名披露公演を開いた桂文枝

 上方落語の大名跡を襲名した桂文枝(69)が7日夜(日本時間8日未明)、パリ日本文化会館で襲名披露公演を開いた。

 演目は自作の創作落語で、人をかんだため処分が決まったワニを助けようと動物園の飼育員が奮闘する「ワニ」。日本語で演じ、フランス語の字幕を付けた。共同電によると、満員の約270人のうち4割はフランス人。落語は初めてというパリ在住のエルベ・シャロンさん(65)は「悲しい話の中にも笑いのエッセンスがあり素晴らしい」と絶賛。図書館司書のキム・ティスランさん(23)は「表情や声音で人を演じ分けるテクニックがすごい。言葉が分からなくても通じる」と感心していた。襲名披露としては異例の海外公演に臨んだ文枝は「フランス人にもきちんと伝わるよう丁寧に演じた。日本の伝統を理解してもらえたような気がする」と話した。

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2012年12月9日のニュース