「踊る」にピリオド…心で泣いた織田裕二「ダーッて出してました」

[ 2012年8月4日 10:44 ]

NOTTV「係長 青島俊作2」完成記念試写会に登場した織田裕二

 俳優の織田裕二(44)が3日、都内で行われた主演映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」(9月7日公開、本広克行監督)の携帯向けオリジナルサイドストーリー「係長 青島俊作2 事件はまたまた取り調べ室で起きている!」の完成記念試写会に共演の女優・夏帆(21)、長瀬国博監督とともに登場した。

 密室の“取調室”を舞台に、織田演じる青島が次々と現れる容疑者を取り調べをしていくというほぼ1シチュエーションのドラマで、「踊る大捜査線3」(2010年)の公開時にも制作された携帯ドラマの続編。「(密室なので)お芝居しかなくて、逃げ場がないという怖さと同時にやりがいも感じた。これは挑戦状だと。期待と挑戦が入り混じって、火がついた」と作品への思いを語った。

 セリフ量が多い織田は4月に行われた約5日間の撮影をほぼ徹夜で乗り切った。「5日徹夜はキツイなって。徹夜の撮影ではないけど、帰っても宿題のようにやっていると、いつの間にか夜が空けていて。(脳は)パンパンでしたね。最後のほうはもうろうとして途中からはドキュメンタリーの徹夜明けになっていると思う」と苦笑いで撮影を振り返った。

 15年続いた「踊る」シリーズも映画でついにラストを迎える。「係長~」の撮影が織田が青島を演じる最後となった。「踊る」シリーズ、青島俊作という役への思いについて聞かれた織田は「そうですね…一言ではうまく言えない」と言葉を詰まらせた。改めて、言葉を絞り出すと、「部活のようでもありましたね。もうこの部活感を味わえないのかなと思うとちょっと寂しい。これで最後にはなりますけど、最後は皆さんに絶対に喜んでもらうんだっていう気持ちです」。

 「最後2日間は『踊る』シリーズで青島をやれていて良かったと思える出来事がたくさんあった。スタッフや共演者に支えてもらって、ようやく青島として立てているという感覚があり、最後の瞬間は涙が出そうなぐらい、感謝しました」と周囲への感謝を口にした織田。

 すべての撮影を終えた時、歴代の監督をはじめ、これまでシリーズに携わってきたすべてスタッフが勢ぞろいし、クランクアップを祝ってくれたという。「(涙は)出さないですけど、心でダーッて出してました。みんながこの作品にすごい愛情を持っていたというのが伝わってきた。乾杯の後もずっと粘って、昔話に花を咲かせました」と“ラスト”を振り返った。

 映画の2か月前を舞台に、事件続きで眠れない日々を送る青島のもとに、商店街会長殴打事件の犯人と名乗る人物が次々と現れ、取り調べを行うことになるというストーリー。27日よりスマートフォン向け放送局NOTTV(ノッティーヴィー)で全10話で独占放送される(月~金深夜0・00~0・15)。

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