マッカートニー 五輪開会式のギャラは122円

[ 2012年8月1日 06:00 ]

開会式のフィナーレに登場したポール・マッカートニー

 ロンドン五輪の開会式に出演した元ビートルズのポール・マッカートニー(70)の出演料がたった1ポンド(約122円)だったことが31日、分かった。AP通信などが報じている。

 ポールは27日(日本時間28日)の開会式でフィナーレを飾り、ビートルズ時代のヒット曲「ヘイ・ジュード」をピアノを弾きながら歌い上げた。後半のコーラス部分では、8万人の観衆と選手に身ぶり手ぶりで呼び掛けて大合唱。最高の盛り上がりを見せて開会式を締めくくり、見事に大役を果たしてみせた。

 そんな大御所にジュース1本分のギャラとは失礼極まりない。さぞや本人も怒っているだろうと思いきや、当初、ポールらはノーギャラの出演に合意していたという。無償では法的な契約が結べないため、名目上の出演料として1ポンドが支払われたというのが本当の事情だ。ポールは承知した上で契約書にサインしている。

 ギャラが1ポンドだったのは、総資産が10億5000万ドル(約820億円)とされる億万長者のポールに限ったことではなく、賛美歌を歌った歌手エミリー・サンデー(24、写真)も、ロンドン交響楽団のメンバーに紛れ込み、コミカルな動きを披露した「ミスター・ビーン」で知られる俳優ローワン・アトキンソン(57)も同じ。しかし、いずれも手を抜くことなく、大仕事を成し遂げた。また、ボランティア出演した一般市民はノーギャラだったという。

 開会式は世界で約10億人が視聴したとされ、式で披露された曲の多くが各国で音楽チャートを上げている。それだけにポールらには、後にばく大な印税が入ってくることも考えられる。

 ≪本来なら「1ステージで1億円以上」≫ポールのギャラは「1ステージで1億円以上」(音楽関係者)ともされる。ビートルズ時代に楽曲を収録した場所としても有名なロンドンの「アビー・ロード・スタジオ」の近くに豪邸を構えるほか、世界各地に複数の自宅を持つ。06年に離婚した2番目の妻ヘザー・ミルズさんとの離婚訴訟では2430万ポンド(約29億7600万円)を支払うことで決着。離婚に伴う財産分与額としては英国で最高額だった。

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2012年8月1日のニュース