猫ひろし 自己ベスト大幅更新!五輪見えたニャ~!

[ 2012年2月6日 06:00 ]

<別府大分毎日マラソン>2時間30分26秒でゴールした猫ひろしは、報道陣から魚を渡され、ご機嫌

別府大分毎日マラソン

(2月5日 大分市高崎山うみたまご前~大分市営陸上競技場)
 夢舞台へ猫まっしぐら!カンボジア国籍でのロンドン五輪出場を目指すお笑いタレント・猫ひろし(本名・滝崎邦明、34=アミノバイタルAC)が、自己記録を7分13秒更新する2時間30分26秒で50位に入った。五輪参加標準記録Bの2時間18分はクリアできなかったが、カンボジアのライバル、ヘム・ブンティン(26)が昨年マークした2時間31分58秒を上回り、夢の五輪出場が現実味を帯びてきた。

 お約束通り「ニャー!」と鳴いてゴールを駆け抜けた。目標の2時間30分は切れなかったが、自己記録を7分以上も更新する2時間30分26秒。1つの目安とされていたブンティンが昨年8月にマークした記録も超えた。「ロンドンの背中が見えました!」。1メートル47の猫は目いっぱい胸を張ってみせた。

 12度目の42・195キロはワンマンショーだった。沿道のファンに手を振り、時にピースサイン。先頭集団より大きな声援を浴びながら、1キロ3分34秒のラップを正確に刻んだ。「芸人なんで走りは強さ3、面白さ7。今日はにゃにゃじゅうにゃにゃ(77)点」の言葉とは裏腹に、大きなストライド走法は間違いなくアスリートのものだった。

 五輪参加標準記録Bはクリアできなかった。しかし陸上全種目で参加標準記録突破者がいない国・地域は、国際陸上連盟の規定で1人だけ五輪に推薦出場できる。08年北京五輪でカンボジアは、この規定を利用してブンティンを男子マラソンに派遣した。猫もロンドン行きの夢が広がった。

 テレビ番組をきっかけに、走ることにのめり込んだ。92年バルセロナ五輪の補欠代表となった谷川真理(49)を育てた中島進コーチ(62)に師事し、08年東京でマラソン初挑戦。仕事を終えた深夜0時から40キロ走をこなす努力で記録を伸ばした。五輪出場を夢見て昨年11月、カンボジアに国籍変更した。

 大会前はカンボジアで3カ月半のアスリート生活。実業団選手並みの1カ月1000キロを走り込んだ。犬と追いかけっこしたこともあるという。真偽はともかく「カンボジアの犬はリードがついてないから追いかけられる」ことでスピードトレーニングもばっちり。

 この日は同じ所属の吉田香織が事実上の専属ペースメーカーを務め、後輩芸人の魔法使い太郎ちゃんも魔法のほうきで応援しパワー注入。カンボジア人の友人からも激励電話が入り「“チームキャット”に凄く感謝してる」と仲間の支援に頭を下げた。

 「感謝、感激、カンボジア!ロンドン目指して猫まっしぐら!ナイスランニング~!!」の新ギャグで締めた猫は、まっしぐらにロンドンへ突っ走る!?

 ≪カンボジア五輪委員会 選考今後も検討≫カンボジア・オリンピック委員会のワット・チョムラーン事務局長は5日、猫の快走を「自己ベストを更新したのは良いニュースだ」と評価しながらも、同委員会としては五輪代表には2時間25分程度の記録を期待していると述べ、ロンドン五輪の代表選考は今後も検討が必要との見解を示した。ブンティンは09年に2時間25分20秒の自己最高を記録しており、現在ケニアで練習中だという。

 ◆猫 ひろし(ねこ・ひろし)本名滝崎邦明。1977年(昭52)8月8日、千葉県生まれの34歳。目白大卒業後、芸人として活動開始。08年東京でフルマラソンに初挑戦し3時間48分57秒で完走。3度目のマラソンだった10年東京で3時間を切り、11年東京で2時間37分43秒。同年11月にカンボジアに国籍変更。代表的なギャグは「ニャー!」「猫ひろし!」「ラッセーラー!」など。家族は日本国籍のままの妻と1女。1メートル47、45キロ。血液型A。

 ▼五輪参加標準記録 陸上の場合、全種目ごとにA、Bの設定記録があり、Aをクリアした選手は1カ国・地域から3人まで、B突破者なら1人が五輪に出場できる。男子マラソンの場合、Aは2時間15分0秒、Bは2時間18分0秒に設定されている。しかし、陸上全種目でBを突破した選手が一人もいなかった場合は、一人だけ五輪出場者を推薦できる。

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