クミコ“復活唱”石巻公開録音で200人と感動唱

[ 2012年2月6日 06:00 ]

石巻市民に囲まれて新曲をレコーディングしたクミコ(中央)

 歌手のクミコ(57)が5日、宮城県石巻市の石巻中央公民館で新曲「きっとツナガル」の公開レコーディングを行った。昨年3月11日、コンサートのため同市を訪れ被災。「震災の悲劇を忘れないために」と公開録音を企画した。

 ボランティアで参加したのは地元の4歳から78歳までの約200人。津波被害から再生されたピアノの伴奏でホールいっぱいに歌声を響かせた。全員の気持ちが一体となったコーラスに「こんなにたくさんの人たちに集まっていただき感動です」。

 同曲は震災当日の夜、自身が避難先の山の上で見た悲しくも美しい星空に思いを込めて作った。「この歌が合唱曲となって全国に広まってくれれば、いつまでも記憶から消えることがないと思う」。同市の主婦(60)は「孫と一緒に歌った。この歌でみんなの心が一つにつながったように感じた」と話した。

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2012年2月6日のニュース