公共CMで注目「こだまでしょうか」を皆藤愛子が朗読

[ 2011年11月19日 06:00 ]

CD「やわらぎ」で朗読に挑戦した左から長野美郷、小林麻耶、皆藤愛子、中田有紀、松本あゆ美

 人気女性アナウンサーが多数所属する芸能事務所「セント・フォース」の皆藤愛子(27)、小林麻耶(32)、中田有紀(38)、長野美郷(24)、松本あゆ美(24)が朗読CDを発売する。皆藤が童謡詩人金子みすずの詩「こだまでしょうか」を読み上げるなど、5人がそれぞれ違う作品に挑戦。普段のキャスター業とはひと味違う美声に注目だ。

 CDは23日発売の「やわらぎ~from me to you~」(ユニバーサルミュージック)。制作担当者は「アイドル的な要素も持ちながら知的なアナウンサーたち。その抜群の伝達力で朗読をして、たくさんの人の心に、元気や安らぎ、癒やしや笑顔を届けられたらと考えました」と企画の意図を説明。東日本大震災など未曽有の災害が起きた時代に求められる、まさに心が和らぐ作品となりそうだ。

 皆藤は震災後、ACジャパンの公共CMで頻繁に流されて注目された「こだまでしょうか」に挑戦。CMのささやくような女性の声とは違う個性を発揮、「遊ぼうっていうと、遊ぼうっていう」などの言葉を持ち前の可愛らしい声で、抑揚を付けて丁寧に読み上げた。

 事実を客観的に伝えるキャスター業とは違う表現。「ほかの方の考えや思いの詰まった詩を感情を込めて音読するのは不思議で貴重な体験でした」とし、「作った方の人生や時代背景を知り、想像を膨らませていく作業は面白かったです」と楽しんで取り組んだ。

 小林は宮沢賢治の童話「雪渡り」を担当。作中に出てくる正式な楽譜のない歌を、ほかの朗読作品を聴いたり資料を調べるなどして「試行錯誤しながら、自分なりに節を作らせていただきました」と元気よく歌い上げた。

 松本は09年の日本レコード大賞優秀作品賞で、シンガー・ソングライターの樋口了一(47)が歌い、「介護の歌」として話題になった「手紙~親愛なる子供たちへ~」を朗読。老いた親から子供へのメッセージに「感情が入りすぎて泣いてしまった時もありました」と思いを詰め込んだ。

 26日に都内で発売記念イベント、12月11日に朗読コンサートを行う。

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2011年11月19日のニュース