「日本沈没」の小松左京さんが死去

[ 2011年7月28日 15:17 ]

 「日本沈没」「復活の日」などのSF小説や文明論で知られる作家の小松左京(こまつ・さきょう、本名実=みのる)さんが26日午後4時36分、肺炎のため大阪府箕面市の病院で死去した。80歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。

 小松さんの事務所によると、今月8日に体調を崩して入院、26日に容体が急変した。亡くなる直前に東日本大震災について「この危機は必ず乗り越えられる。日本は必ずユートピアを実現できると思う。日本と日本人を信じている」と話していたという。

 京大文学部卒。多くの職業を経て、1962年作家デビューし「日本アパッチ族」でSF界の旗手に。大ベストセラーになった「日本沈没」「さよならジュピター」など多くの作品で人気を博した。

 旺盛な好奇心と博識で、未来学・文明論にも積極的に発言。大阪万博、国際花と緑の博覧会などの企画に携わった。座談やテレビでも活躍、飾らない人柄で人気を集めた。

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2011年7月28日のニュース