「元気の源をもらった」劇団四季東北公演スタート

[ 2011年7月25日 18:43 ]

被災した子どもたちにミュージカルを披露する劇団四季のメンバー

 被災した子どもたちの笑顔を取り戻そうと、劇団四季が25日、東北特別公演を岩手県大槌町の吉里吉里中学校からスタートさせた。町内にある二つの中学校の生徒や小学6年生など計約580人が無料招待され、ミュージカルを楽しんだ。8月26日までに岩手、宮城、福島の3県13都市を回り、約1万4千人を招待する。

 作品は、東北の美しい自然を舞台に、天災のため現世で生きることができなかった座敷わらしと、いじめに苦しむ少年との心の交流を描いた「ユタと不思議な仲間たち」。生きることの大切さや友情の素晴らしさを訴えている。

 公演後、生徒を代表して大槌中3年の兼沢桃花さん(14)が「元気の源、復興への大きな力をもらった。元気な町に戻れることを信じて、一歩一歩明日に向かって歩いていきます」とお礼の言葉を述べた。

 出演者16人のうち、10人が東北出身。岩手県釜石市出身の菊池正さん(55)は「舞台を通して、少しでも子どもたちに勇気と元気を届けていきたい」と話した。

続きを表示

2011年7月25日のニュース