米国在住の八神純子 25年ぶり日本で音楽活動

[ 2011年6月1日 06:00 ]

10年ぶりの凱旋公演を行い、25年ぶりに日本での音楽活動を本格的に再開する八神純子

 米国在住の歌手八神純子(53)が25年ぶりに日本での音楽活動を本格的に再開させる。今秋、新アルバムを発売し、11月2日には東京・渋谷の「SHIBUYA―AX」で10年ぶりの凱旋公演を行うなど活動を増やしていく。

 人気絶頂だった1986年、当時音楽プロデューサーで現在弁護士の英国人、ジョン・スタンレー氏(55)と電撃結婚し、米国へ移住。2001年以降、日本での音楽番組の出演はあったが、公演は行っていなかった。「子供が(長女22歳、長男17歳)大きくなり、日本でも音楽活動を始めたいと思っていたところに公演のお話をいただきました」と話す。

 創立77年のジャズのビッグバンド「ブルースカイオーケストラ」と共演し、「みずいろの雨」(78年)、「パープルタウン」(80年)などのヒット曲をジャズアレンジで歌う。このほど行われたリハーサルでは、クリスタルボイスと呼ばれた歌声は健在。バンドメンバーを驚かせた。本人は「声は経験で変わっていく。米国暮らし、子育てをした声で歌っていきたい」としている。

 5月15、16日には、東日本大震災の被災地である岩手県陸前高田市や宮城県南三陸町で支援活動。震災後に作ったバラード「翼」も披露した。「頑張れ!日本 愛する!日本」という歌詞を歌うと被災者から涙があふれ、「生きる勇気が出てきた」の声が上がったという。「翼」は新アルバムに収録される。

 八神は「歌の力を再確認した。被災地支援も続けていくので本格的に日本でやっていきたい」と活動再開への思いを強くしている。

 凱旋公演の司会は日本テレビを定年退職し、今月からフリーに転向した松永二三男アナウンサー(60)が務める。

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