阿部寛主演のTBSドラマ「新参者」が映画化

[ 2011年5月26日 06:00 ]

映画化される「新参者」で、東京・人形町の水天宮で撮影を行った阿部寛と溝端淳平

 俳優の阿部寛(46)が加賀恭一郎刑事を好演したTBSドラマ「新参者」が映画化されることになった。「麒麟(きりん)の翼~劇場版・新参者~(仮題)」(監督土井裕泰)で、公開は来年1月。

 原作は、直木賞作家・東野圭吾氏(53)の加賀恭一郎シリーズで、9作目の最新作「麒麟の翼」。鋭い洞察力と深い情のある加賀のキャラクターが人気で、昨年4~7月放送の「新参者」の原作は8作目、1月3日には7作目の「赤い指」がスペシャルドラマで放送された。

 「麒麟の翼」では「新参者」の主要な登場人物だった雑誌記者の青山亜美を黒木メイサ(22)、加賀のいとこで警視庁捜査1課刑事の松宮脩平を溝端淳平(21)が引き続き演じる。加賀と父親をめぐる物語を描いた「赤い指」で登場した父親役の山崎努(74)、父親をみとった看護師・金森登紀子役の田中麗奈(31)も出演する。

 舞台は東京・日本橋と人形町。加賀が勤務する日本橋署管内で50歳代の男性が胸を刺されて死亡。男性はナイフが刺さったまま8分間歩いて、日本橋にある翼のある麒麟の像の下で力尽きていた。

 謎が深まる中、加賀は看護師の金森から父親の死をめぐり言われた「あなた、何もわかってない」との言葉から、人は大切な人のことをどれだけ知っているのかを考え、事件解決の糸口を見つけていく。阿部は「スピード感ある加賀の洞察捜査を楽しみにしてほしいと思います」と力を込めた。

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2011年5月26日のニュース