夏木マリ婚姻届 大震災に直面し“フランス婚”卒業

[ 2011年5月26日 06:00 ]

婚姻届を提出した夏木マリと斎藤ノヴ

 籍にこだわらない“フランス婚”を続けていた歌手の夏木マリ(59)とパーカッション奏者の斎藤ノヴ(60)が今月に入り婚姻届を提出したことが25日、分かった。07年夏に交際を始め、直後から事実婚状態だった。東日本大震災で人との絆や家族の大切さをあらためて実感し、互いの人生を見つめ直した結果、“フランス婚”卒業を決めたようだ。

 婚姻届を出さない夫婦関係が比較的多いフランスを引き合いに“フランス婚”と自ら称して話題を呼んだカップルが、書類上でも本物の夫婦になった。

 関係者によると、婚姻届を提出したのは今月。信頼している知人らには「結婚しました」と幸せそうに報告しているという。夏木は初婚、斎藤は再婚で、2人合わせて119歳。挙式・披露宴は予定していない。

 2人は06年春、夏木が結成したブルースロックバンド「GIBIER du MARI(ジビエ・ドゥ・マリー)」に、斎藤がリーダー兼パーカッション奏者として参加し知り合った。斎藤は松任谷由実(57)ら多くのトップスターをサポートしてきた凄腕。セッションなどを通じて互いの感性をぶつけるうちに、ひかれ合って07年夏から交際を開始。同10月に本紙報道で交際が発覚した際、夏木は「形には興味がない。もう人生折り返しているから」と話して“フランス婚”を続ける意向を明かした。

 この考え方を変えるきっかけになったのが東日本大震災。知人らも多く被災する中、人の絆や家族の大切さをあらためて実感。互いの人生を見つめ直し「フランス婚を“卒業”し、きちんと籍を入れようと考えたようです」(関係者)という。

 途上国の子供たちを支援するプロジェクト「One of Love」を立ち上げている2人は、6月21日に東京・渋谷のSHIBUYA―AXで、同プロジェクトの一環として被災地支援を目的としたライブを開催する予定。俳優の竹中直人(55)や歌手の植村花菜(28)、土屋アンナ(27)らとともに出演する。予測不可能な「ジビエ(野生動物)」なカップルが、どんなメッセージ、コメントを発するか注目される。

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2011年5月26日のニュース