吉本芸人、南国から被災地へエール「頑張ろう」

[ 2011年3月23日 06:00 ]

第3回沖縄国際映画祭の会場で、東日本大震災被災者への義援金を募るお笑い芸人ら

沖縄国際映画祭

(3月22日 沖縄コンベンションセンター)
 吉本興業などが主催する「第3回沖縄国際映画祭」が22日、メーン会場の沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで本格的に開幕した。スポニチ特別編集局長を務める今田耕司(45)らが映画祭のセレモニーであるレッドカーペットを練り歩いた後、東日本大震災の被災者に向けたメッセージボードに直筆エールを記入。ボードは後日、芸人が被災地に届けることになっている。

 日本最南端の地・沖縄から、震災被害と闘っている東日本の被災者に向けて熱いエールが送られた。約300メートルのレッドカーペットから続くステージに用意されたメッセージボード。壇上に立った芸人や俳優が次々と激励メッセージを記入していく。今田は「応援します!」とストレートな言葉。吉本新喜劇座長の小籔千豊(37)は「日本人全員でがんばりましょう」と書き込み、木村祐一(48)は「僕らが!頑張ります!」と被災者への思いやりを感じさせた。今田は「被災地の皆さんに元気を発信したいと思います」ときっぱり。その言葉に象徴された出演者の思いが形となった。メッセージボードは映画祭の期間中設置され、一般来場者も記入。エールの言葉で埋め尽くされたボードは被災地の復興が進んだ段階で芸人が届ける。

 レッドカーペットに続いて開かれたオープニングイベントでは全員で黙とうを捧げた。マラソンとヨットで世界一周する「アースマラソン」を完走した間寛平(61)もカーペットを走って登場。「僕も阪神大震災を味わった。何もできへんけど、元気を与えようと来ました」と言葉に力を込めた。

 18日に開幕した沖縄国際映画祭はチャリティーを柱にした開催を宣言。芸人のトークショーなどのカウントダウンイベントが開かれた21日までの4日間で、192万6491円の募金が集まったと発表した。今後も募金活動は継続。会場内9カ所に設置された募金箱の横で吉本芸人約300人が、代わる代わる協力を呼びかけていく。「私たちにも、できることがきっとある。」というコンセプト通り、最終日の27日まで可能な限りの支援を沖縄から届ける。

 ≪芸人写真の収益寄付≫吉本興業では沖縄国際映画祭以外にもチャリティー活動を展開していく。携帯サイト「ケータイよしもと」で、芸人の写真(1枚200円)を購入できる「ナマーシャ」では期限を決めず今後の収益金を全額寄付。現在は若手の写真が中心となっているが、同社は「多くのタレントが協力してくれると言っており、ベテラン芸人などの写真も販売予定」としている。募金なども含めたすべての義援金は後日、日本赤十字社を通じて被災地に届けられる。

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