日本の楽団演奏会前に…カーネギーホールで黙とう

　米ニューヨーク市のカーネギーホールで２２日夜に開かれた日本の楽団「バッハ・コレギウム・ジャパン」の演奏会前に、東日本大震災の犠牲者に黙とうがささげられ、聴衆で埋め尽くされたホールが静寂に包まれた。

　演奏会は同ホールが主催する日本芸術祭の一環で、演奏曲目は同楽団が得意とするバッハのロ短調ミサ。

　冒頭、同ホールのギリンソン総支配人が「犠牲者や被災者にわれわれの思いと祈りをささげる」と述べた後、約１分間の黙とう。引き続き同楽団の芸術監督鈴木雅明氏の指揮で演奏が始まると、聴衆は楽器と合唱・独唱で奏でられるバッハの世界に引き込まれ、終了後は総立ちで拍手と歓声を送っていた。（共同）