サンドウィッチマン“募金1000万円目指す”

[ 2011年3月17日 06:00 ]

募金箱を手に義援金の寄付を訴えるサンドウィッチマンの伊達みきお(左)と富澤たけし 

 宮城県気仙沼市で東日本大震災に遭遇した仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」が16日、都内で会見し、被災者支援の義援金募集やチャリティーライブを開催することを発表した。コンビとしても、07年に優勝した「M―1グランプリ」の優勝賞金と同額の1000万円を寄付する意向。

 「今は募金しかない。笑いを届けるのは、今は違うと思う」。募金箱を持った富澤たけし(36)と、“東北魂”とプリントされたTシャツ姿の伊達みきお(36)が真剣な面持ちで思いを訴えた。

 16日から義援金の口座を開設し募集を開始。伊達は「僕らで1000万円くらいはいこうかなと思う。それくらいは当たり前」と話し、一定額が集まり次第、宮城県の村井嘉浩知事に手渡す。

 震災から約1カ月後となる4月9日には、チャリティーライブを開催。気仙沼市出身で震災で祖母(92)を亡くしたマギー審司(37)、宮城県栗原市出身で実家の櫻田山神社が崩壊したお笑い芸人の狩野英孝(29)らが参加する方向。会場は調整中といい、伊達は「僕らは芸人。ライブを見ていただいて義援金を届けるのが、できる道」と話した。

 笑福亭鶴瓶(59)、島田紳助(54)ら先輩から「おまえらが先陣切ってアクションを起こせ」と後押しされたそうで「(和田)アッコさんも“テレビを見ていてつらい。(被災地に)行くときは私も行く”と泣きながら言ってくれた」と明かした。

 サンドウィッチマンは震度6弱を観測した気仙沼市でテレビのロケ中に被災。ブログで被災地の情報を発信し、コメント欄を安否確認の場として開放している。

 会見では、避難した安波山から津波に巻き込まれる人たちを目の当たりにし、無力さを痛感したことを明かし「間違ってビルに逃げ込んでいたら、僕らものみ込まれていた」(伊達)。「今生きてしゃべっているのは偶然じゃない。何かを伝えるために生きているんだと思う」(富澤)。九死に一生を得て使命感に駆られた2人の表情は最後まで険しかった。

 ◆“東北魂”東北地方太平洋沖地震義援金口座

 銀行名:三菱東京UFJ銀行
 支店名:目黒支店
 種類:普通
 口座番号:0133179
 口座名義:東北魂義援金(トウホクダマシイギエンキン)

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