“カンヌ女優”がNHK朝ドラヒロインに「有名になれると思って」

[ 2011年3月8日 06:00 ]

NHK「カーネーション」のヒロインに決定し喜ぶ尾野真千子

 平成23年度後期のNHK連続テレビ小説「カーネーション」のヒロインが女優の尾野真千子(29)に決まり、発表会見が7日、都内で行われた。

 尾野は純白のワンピースで登場。01年の「ほんまもん」など朝ドラ3作のオーディションを受けたが落選したといい、「出たら有名になれると思っていた番組。30歳になる今年、やっと夢がかないました」と喜んだ。

 世界的ファッションデザイナーのコシノ3姉妹の母親で、自らもデザイナーだった小篠綾子さんの生涯の物語。大阪の岸和田が舞台になる。

 最近の連続テレビ小説のヒロインオーディションの条件は多くが18~22歳。今作は珍しく20~30歳で「最後のチャンスだと思った」と応募。オーディションでは、城谷厚司チーフ・プロデューサーが「14歳の演技もありますが」というと「はい、やります」と即答。セーラー服を着て臨んだカメラテストでもなりきった。

 朗報が届いたのは3日のひな祭り。「スーパーで買い物中に事務所から電話がかかってきて、大泣きしちゃいました」。城谷プロデューサーは「女学生の後、すぐ45歳の大阪のオカンになっても自然だった。存在感が凄い」と説明した。

 第50回カンヌ国際映画祭で河瀬直美監督(41)が新人監督賞を受賞した「萌(もえ)の朱雀(すざく)」、第60回で同監督がグランプリに輝いた「殯(もがり)の森」にいずれも主演。世界ではすでに有名だ。“国民的ドラマ”への主演で国内での知名度上昇は確実。「私にも積み重ねてきたものがあります。それを発揮したい」と抱負を語った。5月にクランクインする。

 ◆尾野 真千子(おの・まちこ)1981年(昭56)11月4日、奈良県生まれの29歳。08年の映画「クライマーズ・ハイ」では女性新聞記者を好演。ドラマは09年NHK「外事警察」などに出演。血液型A。

 ≪9月26日スタート≫NHK連続テレビ小説(月~土曜前8・00)は1年度に2作が放送され、現在は瀧本美織(19)主演の「てっぱん」が放送中。今月28日からは井上真央(24)主演の「おひさま」がスタート。「カーネーション」は9月26日に始まる。

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