“歌手”福山雅治、龍馬相乗効果でアジア制覇だ

[ 2011年2月14日 06:00 ]

 俳優で歌手の福山雅治(42)が音楽でアジア進出する。3月30日に韓国など6つの国と地域でCD発売が決定。昨年主演したNHK大河ドラマ「龍馬伝」の放送も各国で順次開始されており、“福山龍馬”との相乗効果でアジア制覇を目指す。

 アジア第1弾CDは、昨年11月に日本発売されたベスト盤「THE BEST BANG!!」。活動20年間の集大成で、国内出荷数は近く100万枚に達する見込み。韓国、香港、台湾、タイ、シンガポール、マレーシアでもリリースされる。

 アジアでの活動は以前から視野に入れていたが、タイミング的には今が最適と本人やスタッフが判断。K―POPブームがアジア全体で巻き起こる中、福山は日本の音楽を広めたいと願っているという。

 海外展開を後押しするのは、各国に広がりつつある龍馬熱。「龍馬伝」は昨年11月から台湾、今年1月から韓国で放送を開始。タイ、香港での放送も決まっており、さらに中国やベトナムのテレビ局とも交渉中。過去に出演した民放ドラマもアジア各地で放送されており、知名度は高く、所属レコード会社「ユニバーサルミュージック」の現地法人からも、「ぜひCDを出してほしい」とオファーがあった。

 日本では長くトップアーティストに君臨してきたが、意外にも世界の舞台とは無縁。昨年10月、「龍馬伝」のアジア放送が決定した際の会見で、「歌手としてツアーをやってみては?」と質問され、「もちろん興味あります」と意欲を見せていた。この時、香港の記者から「香港の若者が待ってます」とラブコールを送られ、「今すぐこの足で飛んでいきたいくらい」と返答しており、ライブ開催も期待される。

 俳優として大きな活躍を見せた昨年とは一転、11年は本業の音楽に専念する。今月24日には60万人を動員する全国ツアーが開幕。早くもエンジン全開の音楽人・福山が見られそうだ。

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2011年2月14日のニュース