マエケンのイチ押し!元ボクサー歌手赤丸急上昇

[ 2010年10月27日 06:00 ]

マツダスタジアムで前田健(左)天谷(右)に囲まれ激励を受けるTEE

 広島カープの前田健太投手(22)イチオシの新人歌手TEE(27)が赤ヘルならぬ赤丸急上昇だ。生まれも育ちも広島で、大学までプロボクサーを目指していた変わり種。27日発売の新曲「ベイビー・アイラブユー」が全国のテレビ、FMなど計63局で重点オンエア曲に選ばれ、ブレーク寸前。「マエケンくんと一緒に広島を盛り上げたい」と張り切っている。

 今季、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の3冠に輝いたマエケン。TEEとは今年、同僚の天谷宗一郎外野手(26)の紹介で知り合い意気投合。私生活でも食事をともにする仲だ。
 マエケンはTEEについて「メッチャいい曲が多い。テンションが上がる曲もたくさん」と絶賛。中でもスローなラブバラードの新曲「ベイビー…」は「しんみりきた」とお気に入りで、聴いてすぐTEEに感激のメールを送ったほど。球界だけでもほかに、日本ハムの中田翔内野手(21)、八木智哉投手(26)もTEEのファンを公言している。
 勝負に生きる男たちがひかれる一因は、戦う男特有の激しさの中に優しさが漂う歌声。戦いの果ての挫折を知る異色の経歴がその源だ。広陵高時代からプロボクサーを目指し、国体には通算6回出場している。しかし、法政大3年時にケガで断念。失意の中、留学したカナダのトロントで入ったクラブでDJのプレーに感動。アーティストの道を志した。「勝負に徹するばかりでなく、聴く人にどこか楽しさを提供したいんです」
 地元・広島での活動が話題になり、今年7月にメジャーデビュー。「全国規模で活躍し、地元を盛り上げたい。マエケンくんとも一緒に広島を盛り上げようと、いつも話しているんです」と言う。「ベイビー…」は計63局で重点オンエアされるパワープレーに続き、9月度の有線問い合わせチャートで1位になるなどブレーク寸前の状況。広島球団もTEEとのコラボ企画を検討中だ。
 TEEは「野球と違って音楽は勝ち負けじゃないとは言いながらも、広島のパワーを日本中に伝えるためなら、賞も紅白もガッツリ狙っていきたい」とマエケン級のブレークを誓っている。

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2010年10月27日のニュース