EXILE 110万人ツアー勢いそのまま終幕

[ 2010年9月27日 06:00 ]

 EXILEが7月から展開してきた全国スタジアムツアーが26日夜、豊田スタジアム(愛知県豊田市)で最終日を迎え、10都市22公演の総動員数が110万人に達した。50万人動員で自己最多だった昨年のツアーに対して2・2倍増。27日は9回目のデビュー記念日に当たり、リーダーHIRO(41)は「10年目も期待してください」と宣言。さらなる高みを目指していく。

 最終公演も、会場は約3万7000人で埋め尽くされた。地鳴りのような大歓声。曲に合わせて観客が跳びはねると、スタンドが揺れた。1曲目は「VICTORY」。ピッチを囲む全長400メートルの花道の上に配置されたLEDの柱14本の中心からメンバーが登場。降りしきる雨は、場内をより幻想的にする演出の一つでしかなかった。
 一度のツアーでの110万人動員は、02年に9都市24公演で115万人を集めたSMAPに次ぐ記録。HIROは「まさか自分たちがこんなステージに立てるとは、9年前には思わなかった」と感慨深く振り返った。
 HIROはツアー前に「心に残るエンターテインメントを目指す」と話したが、それを具現化するように演出もスケールもケタ外れ。スタッフは延べ約600人、機材は10トントラック150台分。衣装はマイケル・ジャクソンさんやレディー・ガガ(24)らを手掛けたフィリピン人デザイナーのザルディ・ゴゴ氏を起用。総製作費は非公表だが、10億円を軽く超える規模だ。
 ファンクラブから選ばれた観客と一緒にゴンドラに乗って歌う場面もあれば、和太鼓を使った和の空間も創出。ピッチを駆けめぐる高速トロッコも登場し、新曲「もっと強く」など25曲を、さまざまな仕掛けを交えて披露した。
 今年はサッカーW杯日本代表公式応援曲「VICTORY」を歌い、南アフリカでの熱戦を日本から盛り上げた。日本代表チームの健闘を引き継ぐように、ツアーはすべてJリーグで使用されるスタジアムで開催。この日の客席にはJ1名古屋の日本代表DF田中マルクス闘莉王(29)の姿もあった。
 27日にはこの豊田スタジアムでファンクラブ対象の後夜祭を開催。10周年に突入し、さらに勢いは増していく。

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2010年9月27日のニュース