「LUNA SEA」世界ツアーで再始動

[ 2010年9月1日 06:00 ]

香港で会見を開き活動再開を発表した「LUNA SEA」の(左から)INORAN、J、RYUICHI、真矢、SUGIZO

 2000年に活動を終えたロックバンド「LUNA SEA」が31日、香港で記者会見を開き、活動を再開させることを発表した。11月27日からワールドツアーをスタートし、12月23、24日に東京ドームで最終公演を行う。90年代「ビジュアル系ロック」の代表的バンド。ボーカルRYUICHI(河村隆一、40)は「みんなが想像しているLUNA SEAを超えたい」と力強く宣言した。

 現地メディア200人が詰めかけた会見場。RYUICHIは「久しぶりに5人で香港に戻ってこられて、凄くワクワクしてます」と第一声。香港は2000年11月9日に事実上の解散となる“終幕”を発表した地。一度下ろした幕を再び上げるには、香港に来なければならなかった。
 ワールドツアーのタイトルは「REBOOT(再起動)」。結成20周年記念のツアーとされ、5カ国6公演を予定。オファーは続々届き、今後公演が増える可能性もある。来年以降の活動は未定だが、楽曲制作はすでに開始。RYUICHIは「後はリリースをするかしないか。少なくともツアーで新曲を届けられたら」と話した。
 再結成のきっかけとなったのは07年12月24日、一夜限りの東京ドーム公演。それぞれがソロ活動でパワーアップしたことを実感した。RYUICHIは「こんなにカッコいいんだって思った」。ギターのSUGIZO(41)も「ソロで突き進めば進むほど、LUNA SEAに返ってくる。修業期間だった」と振り返った。
 チケットはわずか5分で完売。チケットを持っていないファンはドームの外に集結し、ライブのDVDは7万枚を売り上げるなど不滅の人気を示した。今もファンクラブに1万人が残っていることにも後押しされ、昨年から再結成に向けた話し合いが進められてきた。
 96年、真冬のクリスマスイブに横浜スタジアムで野外ライブを敢行するなど常に「挑戦」を続けてきたLUNA SEA。ベースのJ(40)は会見で「凍り付いていた恐竜が、氷が解けて歩きだした」と表現。SUGIZOは「気持ちは20年前と変わってない」と話しており、ワールドツアーでは進化し挑戦する姿が見られそうだ。

 ◆「LUNA SEA」 メンバーはボーカルRYUICHI、ギターSUGIZO、INORAN(39)、ベースJ、ドラム真矢(40)。92年5月にメジャーデビュー。94年に発売した「ROSIER」が大ヒットしブレーク。98年にはNHK紅白歌合戦に出場。シングル「DESIRE」、アルバム「SHINE」など通算15作品でオリコン1位を記録。

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2010年9月1日のニュース