九州ロケの「悪人」完成で妻夫木ら３市長表敬

　福岡、佐賀、長崎の九州３県でロケが行われた映画「悪人」の完成報告で、主演の妻夫木聡さんや深津絵里さんが１日、福岡市役所を表敬訪問し、同市の吉田宏市長、佐賀市の秀島敏行市長、長崎県平戸市の黒田成彦市長と懇談した。

　自身も福岡出身の妻夫木さんは「福岡に住んでいたことが、撮影でかなりのパワーになった」と報告。舞台となった長崎では、民家でさばいてもらった魚を撮影に使ったエピソードを披露し「ブリやイカがおいしかった」と笑顔で話した。
　黒田市長に「九州弁は難しかったのでは」と聞かれた深津さんは「細かくイントネーションを直した。方言が（役柄の）女性をよく表していて、（演技の）ヒントをもらった」と振り返った。
　映画は、妻夫木さん演じる土木作業員が、携帯サイトで知り合った女性を殺した後、深津さん演じる店員と出会い警察から逃げる物語。１１日に全国で公開予定。