「励まし屋」熱いメッセージ曲歌います

[ 2010年8月15日 06:00 ]

阪急西宮ガーデンズでミニライブを開いた「励まし屋」の来栖政也(左)と吉野努

 男性2人組ユニット「励まし屋」が14日、兵庫・阪急西宮ガーデンズでミニライブを開いた。

 初のミニアルバム「励まし屋」に収録されている「67億分の1」など5曲を熱唱。無名の存在ながら強烈な個性と力強い歌声に、ライブ後のCD即売会では行列ができた。
 みこ姿の吉野努(34)の横で、僧侶姿の来栖政也(34)が「ハゲとマシな人じゃない。励まし屋です」と笑わせるなど、一見コミックバンドかと思わせるが、曲はストレートで熱いメッセージソング。昨年4月の結成以来、毎週土日に東京・渋谷で路上ライブを開き、「励ましの書」を配るなど“勝手に”人々を励ましている。
 米国人とのクオーターの来栖は髪や瞳の色が違うとしていじめられ、中学時代に全身脱毛症になった。暴走族の総長として傷害致死事件、少年刑務所で自殺未遂など波瀾(はらん)万丈の人生を送り、営業マンとして働いていた会社の倒産を機に、俳優に転身。「来栖聖樹」の名で映画「クローズZERO2」などに出演したが、会社の元同僚だった吉野に口説かれ、32歳で音楽の道に進んだ。
 「僕は見た目で阻害されたので、この格好でやることに意味がある」と力説する。2人の夢は紅白歌合戦出場と世界進出。吉野は「中年の僕らにできれば、みんなに勇気を与えられるはず」と力を込めた。

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2010年8月15日のニュース