「SOPHIA」米国ライブに仮面ライダー参上!

[ 2010年7月5日 06:00 ]

米ロサンゼルスで開催中の「アニメエキスポ」で、コスプレイヤーに囲まれるSOPHIAの松岡充と仮面ライダーW

 米ロサンゼルスで開催中の「アニメエキスポ」で3日(日本時間4日)、ロックバンド「SOPHIA」が初の米国ライブを行い、公演中に仮面ライダーが飛び入りした。SOPHIAのボーカル、松岡充(38)が映画「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」(日本公開8月7日)にゲスト出演している関係で“参上”。仮面ライダーが海外でファンの目の前に登場したのは、1971年のシリーズ放送開始以来、初めてとなった。

 SOPHIAは、日本公演ではめったにやらないアンコールに応えた。松岡が「僕にはもう1つの顔があります。それは…仮面ライダー」とほくそ笑み、映画で「仮面ライダーエターナル」を演じたことをアピール。13曲目のラストで「little cloud」を歌い始めた。
 途中、ステージが突然暗転。間もなく明るくなると、舞台中央にはエターナルが仁王立ち。劇中同様、松岡が“変身”するサプライズに、会場のノキアシアターに集まった観客約3000人はどよめいた。日本公開に先駆けてお披露目されたエターナルが客席まで降り、必殺技のライダーキックを披露すると、大歓声に包まれた。
 日本のアニメや戦隊ヒーローは欧米やアジア各国でも人気が高く、仮面ライダーは米国でも有名。日本で88~89年に放送された「仮面ライダーBLACK RX」の戦闘部分を使用し、ドラマ部分を現地で撮り直したリメーク版「マスクド・ライダー」が95年に放送。「仮面ライダー龍騎」をベースとした「KAMEN RIDER DRAGON NIGHT」も昨年放送され大ヒット、日本に逆輸入され、今年4月からテレビ朝日で放送された。
 ただ、海外でファンとナマで触れ合ったのは初めて。松岡は公演後、全米中のコスプレファンが集まる数千人規模のイベント会場へ移動。エターナルのほか、ここには「仮面ライダーW」も現れ、ファンは携帯電話で写真を撮影しながら取り囲んだ。
 松岡は写真撮影に応じ「日本人として、オタク文化は大切なものと思う。日本が誇るヒーローとともに参加できたことはうれしい」と笑顔。「撮影現場でも、みんな仮面ライダーが大好きで、子供たちにメッセージを伝えたいという情熱で頑張っている。夢がないと伝わらないし、人を奮い立たせるのは夢と情熱」と力強く話した。

 ≪病床に向けエール≫SOPHIAにとっては、キーボードの都啓一(38)が、ろ胞性悪性リンパ腫と診断され、4月に活動休止して以来初のライブ。4人でのステージも95年のメジャーデビュー後初めて。松岡は「SOPHIAの本当の姿は5人です」と紹介しながら「皆さんの力を日本に持ち帰って都に届け、来年は5人で戻ってきたい」と宣言。公演の模様は動画サイト「ニコニコ動画」で生中継され、「確実に都も見てるから」と観客に語りかけ、病床の仲間に向けて「ミヤコー!」と叫んだ。

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2010年7月5日のニュース