[ 2010年5月16日 06:00 ]

(左)エミリー・マギー(皇后)/(右)ステファニー・フリーデ(バラクの妻)

 新国立劇場では「歌舞伎十八番に倣ってオペラ十八番ともいえる名作を網羅したい」との故・若杉弘芸術監督の強い意向で新制作が実現した。残念ながら若杉監督自身が指揮台に立つことは叶わなかったが、ドイツ国内の歌劇場でキャリアを積み上げてきた実務派型のカペルマイスター、エーリッヒ・ヴェヒターが指揮をする。演出はフランス出身でイタリアをベースに活躍しているドニ・クリエフが美術や衣装なども合わせて担当。魔法が登場する幻想的なストーリーだけに新国立劇場の最新鋭の舞台機構をフル活用した、ヨーロッパの伝統的な劇場では真似できないステージ作りが期待される。

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2010年5月16日のニュース