バレリーナの美貌ヌード…草刈民代が写真集

[ 2010年4月20日 06:00 ]

 昨年4月にバレリーナを引退し、女優に転身した草刈民代(44)が21日発売の写真集「バレリーヌ」(幻冬舎)で一糸まとわぬ裸身を披露した。36年間のバレエ人生の「集大成」として、引退直後に草刈本人が希望した。決意のヌードを「ここにあるのは、ダンサーという鎧(よろい)をまとった演技者であった私の最後の姿」としている。

 写真集は、フランス語で精神を意味する「Esprit」と、肉体を意味する「Matiere」の2冊で構成。
 08年のレニングラード国立バレエで舞った「白鳥の湖」や、昨年4月の引退公演の華麗なステージなどに加えて珍しい楽屋風景などを紹介。その中に約20点のヌードがあり、研ぎ澄まされた肉体美を見せつける。
 草刈は「いつの日か、何もまとわず、何の気負いもなく、カメラの前に立てるようになりたいと思っていました。それは、表現者としての強さがなければできないことだと思っていたからです。ダンサーであった私を写真を通して表現してみたかった」と話している。
 8歳でバレエを始め、16歳で牧阿佐美バレエ団に参加。18歳で主役デビューを飾って以来、日本を代表するプリマとして世界を魅了。まさにバレエを踊るためだけにつくってきた肉体を、女優としての体に改造する前に「ひとつの作品」として記録しておきたいという舞踊家としての強い思いが背景にあった。
 幾度のケガを克服し、文字通り鋼のように鍛えてきた肉体美の集大成。夫の周防正行監督(53)もあらためてほれ直しただろう、芸術的な作品に仕上がった。草刈は「踊らなくなればダンサーとしての身体は風化していく。でもそうはいっても私個人の体は風化するわけではない。その時々にありたい自分でいられれば、必然的にそれに見合う身体に変わっているはずだから」とコメント。女優としてどのように美しさに磨きをかけていくのか、今後が注目される。

 ◆草刈 民代(くさかり・たみよ)1965年(昭40)5月10日、東京都生まれ。映画「Shall we ダンス?」やテレビCMなどにも出演。プロデュースも兼ねた「エスプリ~ローラン・プティの世界~」最終日の昨年4月24日でバレリーナ引退。NHK大河ドラマ「龍馬伝」に坂本龍馬の母、幸役で出演。

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2010年4月20日のニュース