3歳から芸の道、浪曲師・二葉百合子が引退

[ 2010年3月16日 06:00 ]

引退を発表した二葉百合子

 「岸壁の母」などのヒット曲で知られる歌手で浪曲師の二葉百合子(78)が引退することが15日、分かった。同日、所属レコード会社を通じて発表した。17日に記者会見し、引退の時期などを自ら明かす。関係者によると、病気を患ったわけではないという。

 二葉は浪曲師の父、東若武蔵に師事し、3歳で初舞台を踏んだ。57年に「女国定」で歌手デビュー。歌の間奏に浪曲のせりふを入れる歌謡浪曲を確立させた。74年には菊池章子(享年78)のヒット曲「岸壁の母」をせりふ入りでカバーして大ヒット。昨年、芸能生活75周年を迎え、同7月には2年ぶりの新曲「百年桜」を発売。昨年12月にNHK歌謡コンサートに出演して「関東一本〆」を歌唱して以降、活動を控えていた。
 二葉を師と仰ぐ歌手の坂本冬美(42)は、自身のブログで「いつか、こんな日が来ることは分かっていましたが、いざこうなってみると、ファンの皆さま同様のショックを受けてます」とつづった。

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2010年3月16日のニュース