勧告「アバター」「アリス…」よい子はあまり見ないように

[ 2010年3月16日 10:12 ]

 SFアドベンチャー映画「アバター」など、専用眼鏡を使って見る最新の3次元立体(3D)映像を使った映画について、イタリア保健省の諮問機関は、目に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、6歳未満の幼児が見ることを避けるよう勧告した。同国の消費者団体が15日明らかにした。

 同機関はこのほか(1)大人についても専用眼鏡を使った長時間の視聴を避ける(2)眼鏡は1回だけの使い切りとする―よう勧告した。
 同国北部ミラノの3歳女児が眼鏡を使った後、目に炎症を起こしたことなどから、消費者団体が保健省に安全性の検討を要求。同省が諮問機関に諮っていた。
 勧告によると、専用眼鏡を通して映像を長時間見ると、目の機能に一時的障害を起こす恐れがあり、特に目の発達が十分でない幼児はこうした懸念が強いと判断した。このほか、眼鏡を何回も使うことで、目の感染症が広がる可能性も指摘した。
 3D映画は専用眼鏡を掛けて見ると深みと奥行きが感じられ、スクリーンに自分自身が入り込むような感覚を得られる。アバターの大ヒットに続き、米映画「アリス・イン・ワンダーランド」もヒットしている。(共同)

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2010年3月16日のニュース