オノ・ヨーコ「レノン命日」に23年ぶり著書

[ 2009年12月7日 06:00 ]

 故ジョン・レノンの妻でアーティストのオノ・ヨーコ(76)が新書「今あなたに知ってもらいたいこと」(幻冬舎)をジョンの命日に当たる8日に出版する。共著やプロデュース本を除けば、86年の「ただの私」以来、23年ぶりの本人書き下ろし。今を生きるすべての人にささげるメッセージ集となっている。

 この本が生まれたのは、ヨーコが04年に東京で行った特別講演がきっかけ。日本の女性たちが抱える日常生活への疑問や人生の悩みに答える形で進み、多くの参加者が勇気をもらって帰途についた。たまたま参加し深く感銘を受けた幻冬舎の編集者が「参加できなかった人のためにも本にしたい」と口説き落とした。
 29年前に目の前でジョンが射殺されるなど、波瀾(はらん)万丈の人生を歩んできたヨーコが自らの体験を踏まえて「変化することを恐れない」「許すことが愛につながる」「壁は自分を鍛えるチャンス」「夢を持つ」など25の“金言”を提示。平成不況をもがきながら生きている男性サラリーマンたちへのエールにもなっている。
 10日午後6時半から福家書店・銀座店で発売記念サイン会を行う。

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2009年12月7日のニュース