“宇宙人”ジョーンズ　サンタ姿バイト中に…

　米俳優トミー・リー・ジョーンズ（６３）が宇宙人に扮するサントリー「ボスレインボーマウンテンブレンド」の新ＣＭが２８日から全国放送される。「地球調査シリーズ」の２２作目は「サンタクロース」編。今作でジョーンズはサンタの衣装を着たケーキ屋のサンドイッチマンに扮している。

　街角に立って道行く人にケーキのクーポン券を配りながら、いつもの地球調査を行うジョーンズ。衣装とつけひげが見るからに安っぽい。その前を子供たちが「えーっ！まだサンタ信じてんの？」「サンタなんかいるわけないじゃん」と、１人の男の子をからかいながら横切る。取り残された子は「…知ってるよ」と寂しげな表情。いつものようにジョーンズは「この惑星の住人は、集団の意見に流されやすい」とリポートするが、その子を見つめる目は優しげだ。
　ジョーンズはその夜、ベランダから男の子の部屋にプレゼントのケーキを持って訪れる。するとそこには先客が…。その人物はジョーンズよりも上質な赤い服と立派な白いひげを蓄えていた。窓越しに部屋をのぞくと枕元には既に大きなプレゼントが。再び視線を戻すと既にそこには誰もいない。そして「この惑星のサンタクロースは、いる」と恒例の調査報告を行う。
　いつも淡々と調査を続けるジョーンズが見せる、寂しげな男の子を見つめる優しいまなざしが今作の見どころ。一見怖そうに見えて実は温かい心を持っているという芝居は、映画でもジョーンズが最も得意とする役どころだ。また「メリークリスマス」と呼び掛けながら道行く人にクーポンを配るシーンでは、自らカンペに「ＭＥＬＩ　ＫＵＬＩＳＵＭＡＳＵ」と書き、日本独特のイントネーションを練習していたという。