円楽さんお別れの会にぎやかに…楽太郎号泣

[ 2009年11月22日 06:00 ]

5代目三遊亭円楽さんの遺影の前で涙をぬぐってあいさつする三遊亭楽太郎

 10月29日に肺がんのため死去した落語家の三遊亭円楽さん(享年76)の「お別れの会」が21日、都内で行われた。一門の弟子や「笑点」メンバーら350人が集まり、にぎやかに円楽さんを天国に送り届けた。

 来年3月に6代目三遊亭円楽を襲名する三遊亭楽太郎(59)が一門を代表し謝辞。「思い出に寿命があるとすれば私の師匠への“思い出寿命”は永遠です」とあいさつした。関係者から円楽さんが愛用していた高座用の黒紋付きを贈られ、1984年頃にレコードジャケット用に撮影され本人も気に入っていたという遺影を見上げ涙を流して喜んだ。楽太郎は今月4日の密葬後、円楽さんのライバルだった立川談志(73)の自宅を訪問したことを告白。「“円楽さんが背負っていたものは、オレのものより大きかった”と一言だけ言ってくださった。うれしかった」とハンカチを目に当てた。

 一番弟子の三遊亭鳳楽(62)は会場で「これからは“5代目円楽一門会”と名乗り、努力精進していきたい」と宣言。大名跡の三遊亭円生を「6代目の三十三回忌の2011年9月3日までに継ぎたい」と話した。多発性硬化症でリハビリ中の林家こん平(66)、落語芸術協会会長の桂歌丸(73)らも来場した。

 東京都千代田区の国立演芸場では27日から3日間、追善の円楽一門会が行われる。

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2009年11月22日のニュース