臼井さんの密葬 キリスト教式でしめやかに

[ 2009年9月23日 06:00 ]

臼井さんの遺体が納められているとみられる棺が、関係者の手で斎場に運び込まれる

 漫画「クレヨンしんちゃん」の作者で、群馬県下仁田町の荒船山で遺体で発見された臼井儀人さん(享年51)の密葬が22日、埼玉県春日部市内の葬儀場でしめやかに営まれた。

 出版元の双葉社の関係者ら約30人が参列。妻の久子さんら遺族は、報道陣の目を避けて裏口から出入りした。出棺の際は、建物と報道陣の間にマイクロバスが止められ、取材カメラの死角になるバスの裏側に霊きゅう車。遺体を納めた棺も裏口から運び出され、斎場に向かった。久子さんは車内でもひさしの大きな帽子を目深にかぶり、表情はうかがえなかった。

 葬儀関係者によると、キリスト教式だったため祭壇に位牌などはなく、花だけが飾られていた。遺影も用意されなかったという。遺体はこの後、近くで荼毘(だび)にふされた。

 臼井さんは11日から行方不明となり、遺体は20日に荒船山の崖下から収容された。群馬県警下仁田署は事故と自殺の両面から調べている。双葉社関係者によると、密葬は「本当に近しい人だけ」で故人をしのんだといい、後日、お別れの会を開きたいとしている。

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2009年9月23日のニュース