国民栄誉賞の森光子「夢みたい!幸せ」

[ 2009年5月29日 19:52 ]

国民栄誉賞受賞が決定し、花束を手に笑顔を見せる女優の森光子

 国民栄誉賞の受賞が決まった森光子(89)は29日、東京都千代田区の帝国劇場で開かれた舞台「放浪記」に出演。「きょうは夢みたい。幸せな思いをさせてもらえて本当にうれしい」と喜びを語った。

 終演後の特別カーテンコールで森は記念のくす玉を割り、共演者と喜びを分かち合った。「『放浪記』は見てくださる方が一緒に作ってくださったお芝居だと思う」と話し、満席の観客に感謝の気持ちを伝えた。
 「日本は今、つらいことがたくさんあるが、豊かな心で若い人を引っ張っていけるように努力します」とも。森さんは「偉そうだが選挙には出ません」と笑わせた。
 1961年の初演から上演されてきた「放浪記」は、29日の最終日で2017回となり、代役なしに主演し続ける舞台の公演数としては国内の最高記録を更新中。森さんは「引退なんかいたしません。きょうでこの役とさよならするとは思っていません」と力強く話し、今後も「放浪記」や女優活動を続ける意欲を示した。

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2009年5月29日のニュース