つく枝さん、「文三」襲名 大阪で披露興行

[ 2009年5月16日 19:52 ]

 落語家の桂つく枝さん(41)が十六日、「五代目桂文三」を襲名、大阪市の「なんばグランド花月」で披露興行が始まった。

 桂文三は上方落語の由緒ある名跡。明治、大正期に活躍した三代目は、赤塗りの人力車を乗り回して有名だった。四代目の没後、約九十年ぶりの復活となった。
 つく枝さんは大阪府出身で、一九九一年に五代目桂文枝に入門。「青菜」「ちりとてちん」などの古典が得意。
 口上で一門筆頭の桂三枝さんが「文枝師匠が生きていたら襲名に反対すると思いました。しかし、一門の大名跡を残したいと彼に白羽の矢を立てた。亡き師匠がありがとうと言ってくれるよう、一生懸命精進してまいります」とあいさつ。
 文三さんは「分不相応と自覚していますが、大きな名前をお預かりして一つステップを上がらないといけない」と決意を語った。
 披露興行は六月十四日に東京の国立演芸場でも行われる。

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2009年5月16日のニュース