泉ピン子が瀬戸朝香イビる~橋田リメーク作品

[ 2009年5月9日 06:00 ]

 1976年にNHK「銀河テレビ小説」で大ヒットした橋田壽賀子氏(83)脚本の「となりの芝生」が、同じタイトルでTBSでリメークされることになった。7月1日に水曜午後9時枠でスタート。当時、山本陽子(67)が演じた次男の嫁を瀬戸朝香(32)が、故沢村貞子さんが演じた姑(しゅうとめ)役を泉ピン子(61)が務める。泉が瀬戸をいじめる世界一イヤな姑になる。

 泉の姑役は連ドラでは初めて。長男の嫁と折り合いが悪くなり、次男夫婦がやっと手に入れた一軒家に移って突然同居する志乃役。居場所を見つけるのに必死で、口実を見つけては瀬戸演じる知子を“口撃”する。
 同じ橋田氏脚本の「渡る世間は鬼ばかり」シリーズでは、赤木春恵(85)演じる姑や沢田雅美(59)演じる小姑にいじめられる五月役。プロデューサーから「世界一イヤな姑を演じてほしい」と依頼された泉は「瀬戸さんの気持ちは分かりますが、ここはビシッと姑の正論を述べさせていただきます」と手ぐすねをひいている。関係者がキャスト決定の話を伝えた際、頑張るとばかりに腕をグルグル回していたという。一方、執ようないびりにぐっとこらえる主演の瀬戸は「嫁・母親役をしっかりと演じるのは初めてなので、泉ピン子さんやほかの方々の足を引っ張らないように頑張りたい」と役柄のように緊張感を漂わせた。
 泉と瀬戸の夫の「V6」井ノ原快彦(32)は親しく、瀬戸から直接「本当は左利きだが、(一般の主婦役のため)右手で包丁を持つなどの練習をしている」との内容の携帯電話のメールを受け取った泉は瀬戸の意欲に喜んでいるという。
 NHK版は徐々に人気が高まり、最終回の視聴率は22・8%。視聴者が“嫁派”“姑派”に分かれて論争を起こす社会現象となった。制作のドリマックス・テレビジョンの荒井光明プロデューサーは「嫁姑問題は現代も変わらない日常のテーマ。家庭崩壊が目立つ現代だからこそ、ドラマの家族が亀裂をどう回復するのか見てほしい」とリメークの意義を強調。橋田氏は「ピン子さんの姑役はやっぱりきたかと思った。リメークは大変うれしい」と喜んでいる。

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2009年5月9日のニュース