日本人男性シャンソン歌手1号…高英男さん死去

[ 2009年5月4日 18:47 ]

高英男さん

 日本のシャンソン界の草分けで「雪の降る町を」などの歌唱で知られる歌手の高英男(こう・ひでお=本名吉田英男=よしだ・ひでお)さんが4日午前9時40分、肺炎のため千葉市の病院で死去した。90歳。サハリン(樺太)生まれ。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主はめい吉田隆子(よしだ・たかこ)さん。後日、お別れの会を開く予定。

 1951年に初めて渡仏。翌年帰国し、その後「枯葉」でレコードデビュー。日本人の男性シャンソン歌手第1号と呼ばれた。「雪の降る町を」などをヒットさせ、シャンソンを大衆音楽として定着させた。
 日仏を行き来し、ダミアら歌手と交流。フランスでも活動し、着物姿で歌を披露して、人気を博した。
 元来のサービス精神からワンマンショーは3000回を超え、85年に心筋梗塞で倒れた後も、昨年末までステージに立ち続けた。舞台、映画などでも活躍した。
 89年に紫綬褒章、95年に勲四等旭日小綬章を受章。92年にはフランス政府から芸術文化勲章シュバリエを受けた。

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2009年5月4日のニュース