「のろま大将」超スピード出世!

[ 2009年4月9日 06:00 ]

新人歌手では異例の人気を誇っている大江裕

 TBS「さんまのスーパーからくりTV」から飛び出した演歌歌手、大江裕(ゆたか、19)が新人では異例の人気を誇っている。2月に発売したデビュー曲「のろま大将」は売り上げ5万枚を突破。8日、都内で行ったキャンペーンには民放ラジオの生中継が入り、約500人の観衆を集めた。曲名とは反対に猛スピードで知名度を上げている。

【「のろま大将」大忙し


 キャンペーンは東京・錦糸町駅前のレコード店で実施。中高年だけでなく、女子高生、若いサラリーマン、就職活動中の学生らも集まり、あっという間に人垣が膨らんだ。まじめで不器用で、ちょっと不気味!?なキャラクターはすでに有名。大歓声に「恐れ入りますぅ~」とばか丁寧な口癖で答えるだけでなく「あんまり褒めないでください。図に乗りますので」と付け加えるあたりが、話術も成長した証だ。
 07年に「さんまの…」の人気コーナー「かえうた甲子園」で勝ち抜き“演歌高校生”として人気沸騰。あこがれの北島三郎(72)の目に留まり北島ファミリー入りした。前日7日までは北島の日生劇場(東京・千代田区)公演に参加した。
 スーパー新人を追おうと、このイベントの模様をニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」が生中継。インタビュアーの春風亭昇太(49)から「地方で食べておいしかったものは」の質問に「お四国の高松さんのおうどんでございますぅ」と地名にも敬意を示すなど珍回答を連発。何度も爆笑を誘った。
 同番組での演歌歌手のキャンペーン中継は異例。先月半ばにゲスト出演した吉幾三(56)が気になる歌手として挙げたことからオファー。多忙なスケジュールを縫ってようやく実現した。
 快晴の下、錦糸町のほか、亀戸、小岩にも回ったが、「お足元の悪い中、お足を運んでいただき幸せでございますぅ」とあいさつ。各所で北島が作曲した「のろま大将」(作詞仁井谷俊也)を歌い、3カ所で計1000人の観衆を集めた。
 北島ファミリーでは北島、北山たけし(35)に続くグッズ(Tシャツ、タオルなど)も製作。今後、各地で大江旋風を巻き起こしそうだ。

 ▼北島三郎の話 個性的なキャラクターだけど歌はしっかりしている。演歌に対して真しで謙虚な姿勢が魅力。デビューへの道しるべをつけてあげられてよかった。これからプロとして全国を回って、しっかり修業をしてほしい。

 ◆大江裕プロフィル
 ▼生まれは平成元年 1989年11月16日、大阪府岸和田市生まれ。「だんじり」は好きだが、ケガを恐れ婦人部とともに炊き出し部隊に。
 ▼メタボ? 1メートル75、93キロ。股下75センチ、足のサイズは27・5センチ。血液型O
 ▼衣装4色 チェック柄の特注スーツで黄、緑、ピンク、ベージュ各色。その時の気分で選ぶ
 ▼大の北島ファン 演歌好きの祖父が歌う北島の曲を子守唄にして育った。北島の曲は全曲歌える。Mr・Childrenは「外国人の方?」、倖田來未は「江沢民?」とポップスには無関心

続きを表示

2009年4月9日のニュース