「中高年のアイドル」“愛を込めて”30年

[ 2009年3月16日 06:00 ]

優秀賞を受賞した綾小路きみまろ

  【第17回スポニチ文化芸術大賞】漫談CDがミリオンセラーを達成した漫談家の綾小路きみまろ(58)は優秀賞を受賞した。

 今回の受賞の知らせを受ける前、日本ゴールドディスク大賞(日本レコード協会主催)の特別賞を受賞した。03年に同賞の「企画・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞した「爆笑スーパーライブ第1集!“中高年に愛を込めて…”」が100万枚を突破。ひとつの作品が“出来”と“販売実績”の双方で評価されるのは極めて異例の出来事だった。
 スーパーライブ第3集までのCDやDVDなどの全お笑い作品を総計すると400万枚を超える人気者だ。
 「この優秀賞のお話をいただいたとき、何よりうれしかったのは、月並みですけど“あきらめないで頑張ってきて良かった”ということです」と謙虚に話して目を輝かせた。
 「潜伏期間30年」と言われて久しいが、実は潜伏期間中も困窮生活に苦労することはなかった。本人は口にしないものの、そこが、ある意味で貧乏したことが売りのお笑い芸人たちとは決定的に違う。拓殖大学時代に始めた司会漫談では、キャバレー全盛時代の波に乗ってひと晩に3軒も4軒も掛け持ちするほどの売れっ子司会者だった。
 79年、東京・有楽町にあった日劇の大舞台で漫談家デビュー。これをきっかけとして森進一、小林幸子らの専属司会となって実演家の道をひた走った。
 “芸で認められたい”“漫談話術で楽しんでいただきたい”という思いだけに突き動かされてきた。手作りテープを無料で高速道路のサービスエリアで配ったのもそのため。1日400本の注文が来るようになって、テイチクが「第1集」のメジャー販売に乗った。話術の磨き直しのために落語協会・鈴々舎馬風会長門下にもなった。21世紀幕開けの年だった。
 支えてきてくれたのは中高年、とりわけ女性ファン。「おばちゃん」たちこそが最高の応援者であり、最高の評論家だった。「その心を、スポニチさんが評価してくださったような気がします」
 4月からNHK・BS第2で、司会話術から漫談まで魅力のすべてを見せるレギュラー番組「ごきげん歌謡笑劇団」(月1回程度)がスタートする。今回の受賞は“きみまろニュー発進”の追い風となる。

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