小室被告5億円弁済!エイベックスが“肩代わり”

[ 2009年3月12日 10:18 ]

小室哲哉被告の第2回公判に証人として出廷するため大阪地裁に向かう、エイベックスの松浦勝人社長(左)と千葉龍平副社長

 著作権譲渡をめぐる5億円の詐欺罪に問われた音楽プロデューサー小室哲哉被告(50)の弁護側は12日、大阪地裁(杉田宗久裁判長)であった第2回公判で、被害者の兵庫県芦屋市の投資家男性に、遅延損害金を含む計6億4800万円を振り込んだことを明らかにした。

 金はエイベックス・グループ・ホールディングスの松浦勝人社長(44)が工面。弁護側は今後、被害が回復されたとして執行猶予付きの判決を求めるとみられる。
 この日の公判に証人として出廷した松浦社長は、昨年11月の保釈後、ともに行ったレストランでピアノを弾く小室被告の姿を見たことに触れ、「本当に音楽が好きなんだと思った。小室被告がいなければ今のエイベックスはなく、浜崎あゆみも倖田來未もいなかった。まさに恩師だと思った」と工面した理由を説明した。
 さらに「社長直轄の部署に席を用意した。刑務所に入れば社会から断絶されてしまう」と実刑回避を求めた。
 千葉龍平副社長(44)も出廷し、証言。エ社は、1990年代に小室被告がプロデュースした楽曲のヒットで急成長し、現在も妻KEIKOとのユニット「globe」が所属する。小室被告は保釈後、東京都港区の高級マンションを引き払い、夫妻で千葉副社長宅に身を寄せている。
 起訴状によると、小室被告は2006年7月、これまでの作品約800曲の著作権をすべて持っているよう装い、10億円で譲渡する契約を投資家男性に持ち掛け、「印税収入を前妻に差し押さえられ、解除するのに必要」と言って5億円をだまし取った、としている。

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2009年3月12日のニュース