日本アカデミー賞「おくりびと」10部門制す

[ 2009年2月21日 06:00 ]

日本アカデミー賞授賞式に入場する「おくりびと」の本木雅弘と広末涼子

 第32回日本アカデミー賞の授賞式が20日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われた。“納棺師”の仕事を通して命の尊さを描いた「おくりびと」が最優秀賞を選ぶ対象全13部門中、最多の10部門を制した。

 滝田洋二郎監督(53)は「これからも映画の“おくりびと”でいたい」と喜びを語った。企画段階からかかわり、最優秀主演男優賞を受賞した本木雅弘(43)は、93年(第16回)以来2度目の戴冠。「僕のわがままを形にしてくれた監督、スタッフに感謝したい」と感無量の面持ち。
 「いいコメントができなくて情けない」と話す本木に対し、義母で授賞式の司会を務めた樹木希林(66)は「素直に喜べばいいのに。でも(本木の)慎重なところが安心できて扶養家族に入っています。今晩はいいお酒を飲みましょうね」と笑顔。さらに「うちには“おくりびと”がいるので安心して去れます」と話すと、本木は「心を込めて送らせていただきます」とジョークで笑わせた。
 同作品は22日(日本時間23日)に米ロサンゼルスで発表される第81回米アカデミー賞外国語映画賞部門にノミネートされており、滝田監督、本木らは21日、渡米する。

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2009年2月21日のニュース