200回!ユーミン「死ぬまで続ける」苗場ライブ

[ 2009年2月14日 06:00 ]

 歌手の松任谷由実(55)による冬の名物公演「SURF&SNOW in Naeba」が13日夜、新潟・苗場プリンスホテルで通算200回を迎えた。公演前には14日のバレンタインデーを記念し、苗場スキー場で“ゲレンデライブ”を開催。来年で30年目を迎えるポップス史上空前の“長寿公演”を「死ぬまで続けます!」と誓った。

 ポップス界の女王として時代を先導してきたユーミン。数々の名曲を生み出してきただけでなく、音楽をエンターテインメントに昇華させることに心を砕いてきた「ライブの求道者」でもある。その象徴が通算200回に達した苗場公演だ。
 81年から29年連続開催。同一アーティストによる同一イベントではポップス史上最多年数の記録で、累計動員数は23万6334人になった。
 さぞ感慨深いと思いきや「意識せず来ましたから。こんなに続くと思ってなかったし、みんなで楽しみながらあっという間に」と淡々。もともと照れ屋。84年に大雪で足止めを食って実施が危ぶまれた時を振り返り「ブルドーザーに乗り換えながら強行突破しましてね…」と言葉では感傷的なところは見せないが、ライブパフォーマンス自体に200回の道程と深い意味が込められていた。
 頭に大きなリボンを着け、細身のパンツをはいた60年代ファッションで跳びはねるように踊りながら24曲を歌った。自身の歌の世界観を明快に伝えるため、どんな衣装も着こなせるプロポーションを55歳になった今も保ち続けている。リゾート地での幻想空間を提供してきた中、ユーミンの若さと美脚はもはや1つのファンタジーだ。
 200回公演直前には「バレンタインライブ」と題し、初めてゲレンデ中腹にステージを特設して「恋人がサンタクロース」など4曲を歌った。銀世界の中でのライブは節目の公演に花を添えると同時に、30年目を迎える来年に向けてさまざまなアイデアもくれた様子。「来年はいろいろ企画考えてますよ。物事にいつか終わりはあるけれど、この苗場は死ぬまで続けます!」と宣言。ファンにとって最大のプレゼントになった。

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2009年2月14日のニュース