カウス暴漢に襲われる、同乗の女性芸人は無事

[ 2009年1月10日 06:00 ]

信号待ちの乗用車の中で、金属バットを持った男に窓ガラスを割られて襲われた漫才師の中田カウス

 大阪市中央区日本橋2丁目の路上で9日午後8時45分ごろ、ベテラン漫才師「中田カウス・ボタン」の中田カウス(59)が助手席に乗った乗用車が信号待ちしていたところ、後ろから近づいてきた男が金属バットで助手席の窓ガラスを叩き割った。

 男は無言でカウスの頭部を数回突いてもみ合いになり、カウスがバットを取り上げると、南に10数メートル離れた場所に止めてあったミニバイクで逃走。カウスは左頭部にバットが当たり軽傷とみられる。南署が器物損壊などの疑いで行方を追っている。
 調べでは、ミニバイクには男1人が乗っていた。タオルで覆面をし、フルフェースのヘルメットとジャンパー姿でいずれも黒っぽい色だった。
 カウスはこの日、現場から約200メートル離れた「なんばグランド花月」で3回公演をした後、弟子の女性(24)が運転する車で出発。後部座席には別の弟子の女性(29)が乗っており、110番した。カウスは「犯人に心当たりはない」と話しているという。
 現場は繁華街・ミナミの一角。近くにいた男性飲食店員(34)は「シルバーの高級車に警察官が集まっていた。襲われたのがカウスさんと聞いてびっくり」と話した。

 ◆中田 カウス(なかた・かうす)本名野間勝道。1949年(昭24)6月29日、愛媛県出身の59歳。中田ダイマルに師事し、69年に中田ボタン(60)とコンビ結成。メリハリが効いた話芸で人気に。上方漫才大賞新人賞(71年)、上方漫才大賞(91、01、05年)、上方お笑い大賞(95年)など受賞歴は多数。04年に吉本興業の特別顧問に就任したが07年に退任。

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2009年1月10日のニュース