ヌッツォ被告に有罪判決、婚約者と復帰目指す

[ 2009年1月10日 06:00 ]

 覚せい剤取締法違反(所持)の罪に問われた米国籍のテノール歌手ジョン・健・ヌッツォ被告(42)に対し、東京地裁は9日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。

 ヌッツォ被告は黒いスーツに白のシャツ、紺色のネクタイ姿で出廷。弁護側の被告人質問に「昨年、活動拠点を米国から日本に移し、仕事のやり方が異なりいろいろと悩みストレスがたまった。ファンや家族に申し訳ない」と謝罪した。さらに米国で大学在学中(85~91年)に薬物の使用歴があったことを明かしたが、それ以降の使用は「ありません」と否定。今後は婚約者とともに“舞台復帰”を目指すことを誓った。判決後、平出喜一裁判官から「仕事柄、ストレスは多いだろうが違法薬物を使う理由にならない。今後は注意を」と説諭され、うなずいた。
 判決によると、ヌッツォ被告は昨年11月27日、品川区内の駐車場で覚せい剤約0・3グラムを所持した。この日は初公判で、被告が起訴事実を認め、1日で終結する「即決裁判」が適用された。
 ヌッツォ被告はイタリア系米国人の父親と日本人の母親の間に生まれ、00年にウィーン国立歌劇場のテノール歌手として専属契約し、02年と04年にはNHKの紅白歌合戦に出場。04年のNHK大河ドラマ「新選組!」のテーマ曲も歌いお茶の間の人気を得たが、ここ数年は目立った舞台への出演はしていなかった。

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2009年1月10日のニュース