飯島愛さん自殺か ノイローゼ、幻聴明かす

[ 2008年12月25日 06:00 ]

遺体で発見された元タレントの飯島愛さん

 元タレントの飯島愛(いいじま・あい、本名大久保松恵=おおくぼ・まつえ)さん(36)が24日午後、東京都渋谷区の自宅マンションで死亡しているのが見つかった。リビングにうつぶせに倒れ、少なくとも死後3、4日が経過していたという。警視庁渋谷署は事件性はないと判断。死因は不明だが、薬の過剰摂取が原因との情報もあり、自殺した可能性もある。昨年3月末に芸能界を引退してから約1年9カ月。自身のブログなどでノイローゼや幻聴に悩まされたことを明かしていた。

 渋谷署によると、24日午後3時すぎ、飯島さんと数日間、連絡が取れないことを心配した元付き人で秘書の女性が、飯島さんの自宅マンションを訪問。管理人に事情を話して鍵を借り、部屋に入ると、飯島さんはリビングの床の上にうつぶせで倒れていたという。
 119番通報を受け、救急隊員と渋谷署員が駆けつけたが、すでに死亡していた。関係者によると、死後3、4日が経過していたという。
 目立った外傷や着衣の乱れ、部屋を荒らされた跡はなく、同署は事件性はないと判断。死因は不明。薬の過剰摂取が原因との情報もある。秘書の女性によると、飯島さんは最近元気がなく、ひどく落ち込んだ様子だったといい、捜査関係者は自殺の可能性も指摘する。
 遺体は24日午後6時ごろ、自宅から同署に搬送された。25日に行政解剖し、詳しい死因を調べる。
 自宅は21階建て高層タワーの最上階にある。20階まではオフィスなどが入り、21階だけが住宅用。同フロアに6室ある1室(100平方メートル)を飯島さんは月60万円程度で借りていたとの情報もある。
 飯島さんは腎盂(う)炎による体調不良を訴え、昨年3月31日に芸能界を引退。「インターネットの普及によって、あらゆることが便利になった今、板(ステージ)の上で勝負ができない私には、この先のタレント活動は厳しいものになる」「目標や夢が見いだせず頑張れないのなら、生き残っていくことは不可能」と理由を説明した。
 引退後もブログは続け、日々の生活を報告。今年2月には、ピロリ菌に感染し、軽いノイローゼに悩まされていたことを明かし「抗うつ剤を処方されたのでへこみました」と告白。11月30日付では「時々、急に、寂しくなったりしませんか?」「1人じゃ生きていけない」などとつづっていた。
 ブログの更新は今月5日が最後。翌6日には、栃木県宇都宮市で行われたエイズ啓発キャンペーンにゲストで出席し、トークショーでは笑顔も見せていた。
 関係者によると、最近になって、オリジナルのコンドームやコスメなどをインターネット上で販売する会社を設立。以前から温めていた事業といい、自身が社長に就任した。12月26日号の「週刊朝日」の取材には「かっこいいシモネタ産業。もうすぐショッピングサイトもオープンします」と説明。その一方で、引退後の生活について「とにかく私、ヘンだったの。10円ハゲはできるし、幻聴は聞こえるし」などと明かしていた。

 ◆飯島 愛(いいじま・あい)本名大久保松恵。1972年(昭47)10月31日、東京都出身。フジテレビ「ウチくる!?」、TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」などにレギュラー出演していた。「プラトニック・セックス」の中で使った「ワタシ(私)的には…」が、00年の流行語大賞のトップテンに入賞した。同書によると、両親と弟2人の5人家族。

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2008年12月25日のニュース