メトロポリタン歌劇場発、原爆オペラ“映画化”

[ 2008年11月29日 06:00 ]

 米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)のオペラを高解像度カメラで撮影し、映画として上映する人気企画「METライブビューイング」の最新シリーズで、原爆開発を題材にした「ドクター・アトミック」が上映される。

 2005年10月にサンフランシスコで初演された、原爆開発の中心人物オッペンハイマー博士を主人公に科学者の苦悩を描いた作品。METでは先月13日に上演され、原爆に関するシンポジウムまで開催された。日本人は登場しないが、日本地図や「広島」「長崎」などの漢字が背景に映し出される演出もある。
 METは2010年に来日公演を予定しているが、「ドクター…」はラインアップされていない。それだけに今回が、話題作を“体験”できる貴重な機会となりそうだ。同作の上映は29日から12月5日まで、東京・東築地の東劇ほか全国10劇場で。

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2008年11月29日のニュース